西武園の思い出【2013-03-21】

昨夜「百鬼園随筆」を読みながら、しばらく「西武園ゆうえんち」のことを思い出していました。私が暮らしていた街から一番近い遊園地で、子供の頃に何度か行ったことがあります。

思い出していたのは、坂の上から船が池に滑り降りるアトラクションで、船の先に立っている船頭役の兄さんが着水する際にジャンプをするのです。着水の衝撃を和らげる効果があるのかどうか知りませんが、とにかく、勢い良く坂を滑り降りて、ドカンと池に落ちる。兄さんはジャンプする。

私はその船に乗ったのかどうか、記憶にありませんが、子供の私は、なんとコワいことをしなさるのだと、思っていたものです。

そして大人の私は思う。あの兄さん達はいったい幾らの時給であんな恐ろしいことをしていたのだと。

そういえば入口だか出口だかに猫の着ぐるみが居た。ガラスのケースに入っていたような、そんな記憶もあるから、着ぐるみではなかったかもしれない。着ぐるみ大の擬人猫か。私はその着ぐるみだか人形だかがとにかくとにかくこわくてこわくて仕方なかった。何故あんな怖いものが置いてあったのだろう。理解しかねる。

そんな、子供の頃に感じた恐怖を、今はこわくないけれど、恐怖していた胸の辺りの具合を、確かに今思い出せるのです。

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【保管時のコメント】

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