Y沢E吉さん【2013-02-09】
E吉さんが僕に背中を向けて歩いていく。このままじゃ、ダメだ。
僕は拳を握った。
「あーいがっ、すべーてさあぁ、いまーこそっ、ちかーうよっつ」
思いがけないほど大きな声が出ていた。そうだ、力の限り。歌え!
「あーいがっ、すべーてさあぁ、いまーこそっ、ちかーうよっつ」
100Mほど先を歩くE吉さんが、立ち止まった。静寂。そして答歌。
静かに、けれど力強く、E吉さんの声が空気を震わせ始めた。その振動はメロディを纏って伸々とこの街を飛び周る。
この曲は…。桑田佳祐氏の◯◯◯!
僕は声に向かって走りだした。走れ!E吉さんにこの想いを伝えるために!
目の前のワイヤーを掴んだ。このまま、勢いをつけて走れば…。
飛んだ
でも届かない。振り子のように体を振られて戻された。いや、この力を使うんだ。
そのまま宙を飛んで僕は助走を付けた。
行け!
届いた! 電信柱の先端付近になんとかしがみついた。かなり高い…。
「五千メートルか?」
E吉さんの声が足元から聞こえた。
「いや、ちょっと足りないっす」
終
ていう夢を見たんですけど病気でしょうか。
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【保管時のコメント】
ちょっとさびしいので最近撮った関係無い写真のっけときました