ギター

縞黒檀のナットに交換してみたよ


こんにちは。我らがOKくんの依頼を受けてマーチン「バックパッカー」のナット交換に挑戦しました。右利き用を左利きで使用しているので、現状はオリジナルのナットをOKくんが加工したもの。もう少しうまいことやりたい、ということでした。木でもいい、ということで「じゃあ縞黒檀があるからそれでやってみっぺ」となりました。

上の写真はあちこちから様子を見ながら叩いてナットを外したところ。

墨付け


切り出した縞黒檀に墨付け。みなさんがやっているように半割えんぴつを使用。これで、フレットと平ら(同じ高さ)の墨ができるという。

この半割えんぴつ、やってみると分かりますが(僕はカッターで割った)、芯がモロっと取れそうでけっこうデリケートな代物です。

 

次にフレットと平ら+αの高さの墨をしてます。弦高と少し弦が埋まる部分ということだと思う。今回は0.5厚の塩ビ板を2枚、だから1mmか。これだと削る量がけっこう多いのでもう少し低い墨でもいいのかなー

 


横も墨付け。上はヘッドの角度14°(たぶん)に合わせて。前側は他のナットを参考に12°の角度を付けました。

 

このギターは、ヘッドが特殊なので弦が乗る部分も角度が付いてます。一応等分ですが、こんな感じかなー

加工


まずノコで切込を入れました。それからナット用のヤスリで繰り広げて。

なかなか買うのに勇気がいるタイプのヤツです↓

 

これは上の角度を削っているところ。ある程度全体を成形したら…

 

ギターにセットして、弦高を見ながら深さを削って合わせてゆきました。削っちゃー弦を乗せて、の繰り返しです。慎重になるので時間がかかりますねー

 

よし!となったので仕上げをしてゆきました。

 

仕上げ後。

この状態でもう一回弦をセットしたほうがよかったです。仕上げ前は弦がズッポリ埋まる状態だったんですが、不要な部分を取り除いた仕上げ後ではどこかの干渉の具合が変わったのか、弦高が下がってしまった場所がありました。ので後で埋めてあらためて弦高を合わせたという。うむ。反省し次に生かそうよ。

 

部分的にパテで成形されてたんですが、ナットを外した時に少し崩れてしまった。ので補修。やや色が違うが勘弁しておくれ。

 

軽くオイルフィニッシュ後、瞬間接着剤をちょこっと付けて接着しました。

完成


半日くらいかかりましたね。経験が必要ですな。あと2回くらいやったらすごく上手くなる気がしてます。

 

音、違いますね。やさしくなった?どっちがいいかは好みでしょうかねー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください