記憶を辿る〔第六回〕最終回


小谷田商会には入ったことがない



千寿堂には思い出がある。小学生の頃、初期ドラゴンボールのカンペンへの所有欲が異常で、どうしても2個欲しかった。でも2個買うのは変に思われると子供なりに思ったんだな。おばちゃんに「と、ともだちの分だから…」と言い訳をしながら買った記憶。考えてみたら2個同じものが欲しいというのは、今でもある。所謂オタクの観賞用・保存用・布教用とは違って、どっちも使いたい。

子供にとって文房具屋さんというのは魅惑のワンダーランド。魅惑のワンダーランドって、それしか出てこないから書くけど、まあ、いいか。この、子供の目線を思い出すべきだと、今思った。




フジパン。正確な名前を知らない。今、営業しているのか不明。しかしたいそう趣があります。店内は狭く暗い。子供の目線で見ると更に暗い。今コンビニはとっても明るくて、全然悪いことじゃないけど、あの薄暗い店内に入り込む感じは、他に代えがたい体験な気がする。



この坂には名前があったか?本日一番の急坂。



ここから景色を眺めるのが好きだと誰かに言った気が。本当に好きだったのか、分からない。この辺りをこんな風に歩くことは、もう二度と無いと思う。



ガードレールから下を見る。高い…。ここは危険すぎないか?人は危険でも身近な場所に順応してしまうから。今線路脇で暮らす自分も、はじめ恐怖していた通過する電車を何とも思わなくなってる。



ここは山の頂上になるのかな。



たまに見かけるこの、山肌をコンクリートで固めるようなやつ。これはどうやって施工しているのか、ちょっと興味がある。



神社。きれいに改装されていた。お参りしたことなんて無かったけど、一応頭を下げて来た。いつもお参りの作法に気を取られて集中できない。



この先の理容室の写真を撮っていたら中の人に気付かれて逃げた。

もういい。帰ろう。

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