日常

記憶を辿る〔第五回〕


公園の脇を行く。この道を登って八津池まで行こうと思う。

 

勾配のきつい斜面の茶畑。さぞ作業が大変だろうと生まれてはじめて思った。風景の一部だったんだな。

 

ジュノーという名前、いいな。音からなのか、字からなのか。どんな意味なんだろう。

 

 

八津池。

ここには、あまり思い入れがないな。小学生の頃のお祭りの記憶。それと授業で調べた伝説。耳が生えたうなぎがいたという。どじょうだったか。どんな話か忘れてしまった。

 

今更だがこの池は何なんだろう。湧いてるの?溜まっているだけ?

 

池の遊歩道に入ってみた。

 

振り返るとグランドのネットが見える。

 

東屋。あずまや、と呼んでいた。あずまや、とはここの固有名詞だと思っていた。子供の頃は知らないことが沢山。大人になっても知らないことが沢山。

 

中に入ってみる。ここでお弁当を食べようと思う。作ってきたおにぎりと駅前で買った菓子パン。このあづまや、木材はほとんど記憶のままで傷んでない。ベンチを土足で歩くから汚い。柱に落書きがある。昔もあったけど、昔のままなのか分からない。

下にいるおばちゃん二人の話が聞こえる。行きつけの美容室を教えている。わたしが紹介しとくから、とかなんとか。しばらく話をしてから分かれて帰っていった。この二人はたまたま近くで会って話しはじめたのか、それとも、電話で待ち合わせたのか。いつもの二人の散歩なのか。ぼんやりとそんなことを考えた。

とても清々しい秋の日。日曜日の午前中の空気。

 

八津池を出た。

 

 

この感じの坂がある風景に惹かれる。理由は分からない。

 

この坂を下った中程に、お菓子やジュース、写真の現像や、タバコを売っているお店があった。昔あったあの手のお店を何て言うのかな。

 

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