テレキャスネック×フルアコボディのギター作りに挑戦する1【設計】
わたくし40歳になりまして、ついに禁断の楽器製作に手を出してしまいました。
まだ木工をはじめる前のこと、ギター作り?…と思った時、絶対無理だと思った。でですね、それから、15年は経ってるな、昨年末でしたか、ギター欲しいなーと思ってたんです。お金無いから買えないなー、作る?作る?、となりまして、そこからまるまる一ヶ月くらい、インターネットの世界をさまよい続けた果てに「もしやできるかもしれねぇ」となったのでした。
ネットには製作過程を事細かに説明してくれる神のような方達がおわします。この現在のネット環境と、気づいたらギター製作に必要な木工技術と環境があった自分。もちろん足りない部分もあるが、今思い立ったことに運命すら感じておるのです!
さて、ギター製作について検索し続けるうちに、ギターについての知識をゼーンゼン持ち合わせていないことに気づきましたね。これには我ながら驚いた。ギター好きだとか言ってたのにさ。というわけで、これからはじまる製作過程、ついこの間知ったことばかりなんです。
あー驚いた。
テレキャスネック×フルアコボディのギター作りに挑戦する【目次】 ※各記事へ移動します。 |
1【設計】 |
2【型作りとサイドの曲げ加工】 |
3【ヒール/エンドブロックとライニングの接着】 |
4【表板と裏板の接ぎ合わせ】 |
5【表板と裏板のアーチ加工1】 |
6【表板と裏板のアーチ加工2】 |
7【fホールの加工】 |
8【ブレースの加工】 |
9【クランプ作りと表板の接着】 |
10【バインディング溝加工用トリマー治具作りと表板のトリミング】 |
11【ネックとボディの接合】 |
12【配線】 |
13【裏板の接着その他】 |
14【バインディング加工】 |
15【塗装】 |
16【ネックの組み立てとブリッジ作り】 |
17【パーツ類の取り付けとピックガード作り】 |
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ネック
ようやくはじまり。
なぜネックがテレキャスなのか。訳ありでネックだけずーっと持っていたからです。なぜかって、20代の僕は、今よりずーっとバカだったからさっ。この話は、長くなるので割愛。で、それを使おうと。フェンダー・ジャパンの52年モデルだと思う。
ジョイントは木ねじになりますけど、詳しくどうするかは決まってません。
あ、つまり今回はボディだけ作るってことなんですね。
ギターの用途とボディ
ボディはフルアコ。はじめはセンターブロックのあるアーム付きのセミアコにしようかと思ったんですが、ギターを勉強しているうちに気が変わった、に加えて用途が固まってきた。
このギターの用途は、家でチャラ−っと弾く。生音で楽しむ。だけどたまーにはアンプに繋げるかもしれない。という感じ。そう考えるとやっぱりフルアコかと。薄いボディのフルアコです。アコギ用の弦(エクストラライトとか)を張ろうかと思ってます。そうなるとピックギターになるのかしら。よくわかりません。
ちなみに私はあのフルアコギターの形状に強い憧れを持っています。
ボディのデザインはオリジナルです。初心者なのにはじめからオリジナルという。そういうとこ、あるよね〜
色んなギターをトレースして、線を引き直し、引き直し、つくりました。ちょっとやさしいのが特徴。やっぱり人柄が出ちゃいますね。
重さのバランスとか、弾きやすさとか、完成してみないとわかりません。そういうとこ、あるよね〜
構造と材料
ボディは削り出しのアーチトップになります。この作り方を知った時、クレイジーだな、と思いました。板からアーチ状に削り出すんですが、これはしんどい作業ですよ。木工やってる人ならやらなくても分かります。しかし、せっかくのフルアコ(空洞ボディ)だし、見た目もそうだけど、音がね、よくなるならね、挑戦してみよっか。
で、アーチ用に等高線を書きました(上の図)。見本になるギターを持っていないので、何と言いますかこんな感じ?と非常に曖昧なイメージの世界です。
材料はできるだけ手持のものを、ということで、サイドとバックはホワイトオークになります。オークはギターには普通使われないと思いますが、まぁやってみる。トップはシトカスプルースです。どちらも節約のため通常のフルアコより薄めの材料になりますので、アーチもゆるーくなります。
ピックアップは「ハムバッカー型のP-90」というのにしようと思ってます。P-90の音ってどんな音ですかね。というレベル。テレキャスのフロント用をアルミでプレート作って付けようか、という案もあった。
そしてまだ決まってないことがたくさんあります。さらば