テレキャスネック×フルアコボディのギター作りに挑戦する15【塗装】
あーもーなんも思いつかないけどとりあえず涼しそうな写真どうぞ〜
と
いうわけで塗装行きまっす!
テレキャスネック×フルアコボディのギター作りに挑戦する【目次】 ※各記事へ移動します。 |
1【設計】 |
2【型作りとサイドの曲げ加工】 |
3【ヒール/エンドブロックとライニングの接着】 |
4【表板と裏板の接ぎ合わせ】 |
5【表板と裏板のアーチ加工1】 |
6【表板と裏板のアーチ加工2】 |
7【fホールの加工】 |
8【ブレースの加工】 |
9【クランプ作りと表板の接着】 |
10【バインディング溝加工用トリマー治具作りと表板のトリミング】 |
11【ネックとボディの接合】 |
12【配線】 |
13【裏板の接着その他】 |
14【バインディング加工】 |
15【塗装】 |
16【ネックの組み立てとブリッジ作り】 |
17【パーツ類の取り付けとピックガード作り】 |
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Contents
アク止めシーラー
下地は今回#320で仕上げました。普通木工は#240だと思いますけど、なんとなくです。
アク止めシーラー(フレッシュアクアF/キャピタルペイント)は、昨年か一昨年くらいから使ってます。水性塗料だと木材のアク(アクという成分ではなく、なんか出てくるやつの総称だと思う)が出てきやすい。で色が悪くなる。ん、いい悪いは別として、濃くなるんです。僕は白木が好きで白木の素地の色と魅力をできるだけ生かした塗装方法を研究?してきました。塗装するとどうしても濡色(ぬれいろ:木に水が染みた色)になります。濡色がとてもキレイ、という木(主に濃い色の木)もあります。白木ですと、黄色くなってしまって…長くなるのでもうやめる。
そこでアク止めシーラー、これはいい。上塗りが水性ウレタンならかなり素地に近い色で仕上げられます。なおかつ水性塗料の問題、毛羽立ち問題ね、これをかなり解消してくれます。アク止めを塗ってペーパーで毛羽立ちを取ると、以降はあまり毛羽立たない。着色するときなんか、先に塗るといいと思います。毛羽立ちを取るために色を落としちゃう、という失敗も減るでしょう。
シーラーとして、しっかり下地を固めてくれるって感じもします(上塗りの感じが変わる)。
ただ、メチャクチャ臭い。これは書いておこう。
さて。
写真はアク止めシーラを刷毛で塗った所です。正直、この時の色が一番良かったな。キレイな濡色です。でもアク止めでこの濡色抑えちゃたので。今回はアク止め塗らなければよかったという、反省の記録です。反省や後悔ばかり。塗装ってホント難しいっすよねー
目詰めシーラー
乾燥後#320の紙ヤスリで毛羽立ちを取ってから、目詰めシーラーをサイドとバック(オーク)に刷毛で塗りました(塗った写真は無し)。
この、目詰めシーラー(2液型ウレタン/シンナー使用)ですが、カシューが作っているやつで、クリア仕上げの時に木の色のまま導管(木目の穴)を埋める、透明なフィラー的な効果を期待して塗っています。効果は、導管がスパッと埋まるなんてことはなくて、しかし塗らないより大分いい、くらいな感じでしょうか。
しかし、これまで水性塗料を使ってきた理由の一つ「溶剤(シンナー)を使いたくない」という思いを全てぶっ飛ばすくらいシンナー臭い。矛盾、というやつですか。
写真は乾燥後#320で刷毛目なんかを落としてるとこです。導管以外ほとんど落とすくらいの気持ち。研磨性はとてもよいです。
サンディングシーラー
フレッシュアクアFのサンディングシーラーを塗って行きます。吹付け。普段、家具の塗装ではサンディングシーラーは使ってません。あるかないかの塗膜を狙っているので。今回はギターらしく厚めの塗膜に挑戦ということです。
物置を改造した塗装ブース。何年か前スズメバチが住んでてメチャクチャ怖かった。スズメバチって間違いなく人間より格上だと思う。
吹付け→#400研磨 を4回繰り返したところで、導管が全然埋まらないのでオークの部分だけ刷毛で塗ってみました。
#400で研磨。はじめから刷毛で塗っとけばよかったという感じです。この後もう1回刷毛塗り。それから吹付けで全体をもう1回。
大分導管が埋まったのでもういいや、ということにしました。
表側もシーラー終わり。手の脂が付かないように白手導入。
上塗り:フレッシュアクアF半艶
上塗り、吹付け→#800研磨 を5回。これも後で失敗だったと思った。#600で研磨しておけば仕上がりがもう少しキレイになったかも。
上塗り終わりです。
磨き仕上げ
3Mのスポンジ研磨材、#800〜(青)と#1200〜(緑)で水研ぎ。
たぶん昔バイクのタンクを塗った時に買ったコンパウンド。
とりあえずウエスに出して伸ばす感じで塗りました。
千円くらいで買ったポリッシングのやつです。
ドリルに付けてグルグル。引っかかったりするのでけっこう難しい。
次に細目コンパウンド。同様に。
最後はこのモフモフで磨きました。意味あるかなこれ?
終了。写真ではピッカピカに見えますが、ぜーんぜん、けっこう粗いです。
こうゆう塗膜の厚い塗装をしてみて、あらためていろいろ、どんな仕上げがいいのかを考えました。答えは出てません!