テレキャスネック×フルアコボディのギター作りに挑戦する8【ブレースの加工】
こんにちは。イヤー今年は田んぼが心に染みるのです。
田植えをする前、水を張ったときね、見てたんですけど、夕方ね、きれいだったぁ…
こうして
老いてゆくのだな
テレキャスネック×フルアコボディのギター作りに挑戦する【目次】 ※各記事へ移動します。 |
1【設計】 |
2【型作りとサイドの曲げ加工】 |
3【ヒール/エンドブロックとライニングの接着】 |
4【表板と裏板の接ぎ合わせ】 |
5【表板と裏板のアーチ加工1】 |
6【表板と裏板のアーチ加工2】 |
7【fホールの加工】 |
8【ブレースの加工】 |
9【クランプ作りと表板の接着】 |
10【バインディング溝加工用トリマー治具作りと表板のトリミング】 |
11【ネックとボディの接合】 |
12【配線】 |
13【裏板の接着その他】 |
14【バインディング加工】 |
15【塗装】 |
16【ネックの組み立てとブリッジ作り】 |
17【パーツ類の取り付けとピックガード作り】 |
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さて、ブレースの加工です。
ブレースっていうと、筋交い(すじかい)のことだと思ってましたけど、ギター界では力木(ちからぎ)というらしいです。で、[brace]を調べてみますとたーくさんの意味がありまして、あーもうどうでもいいや、となりました。
材料は、スプルースの端材です。これ。
12mm厚に削りました。高さは20mm。ネットをさまよっても「オススメの高さは〇〇mm」とか見つからなかったので推測です。
墨を写します。実ははじめに書いたブレース位置を加工直前に変えました。ブレースとブリッジの位置関係が、どうなのかなー、とかなり迷いまして、やっぱりブリッジの踏ん張る所がブレースにバッチリ乗るのが正解と考えました。しかしテレキャスのネックが16フレットジョイントなので、ブリッジの位置が普通のフルアコタイプよりボディのネック寄りになるんです。なので……まー善処しました。
Contents
削り合わせ
ブレース材にカーブの墨を写してゆきます。これ、ネットで見なかったら「どうやろう」てかなり悩んだと思う。こうゆうのは、なんつーか、ありがたいっす。
※寝かせたシャーペンの高さをテープで調整して、そのまま板の曲面をなぞりました。
削り合わせてゆきます。この作業をわかりやすく説明するならば、歪んだお椀の対角線上にピッタリ合うように棒を削る、か。ただのカーブでなくて、向こうとこっちでねじれた曲面+αに削らなくてはなので難儀です。そもそも自分で削った曲面が怪しい。すなわち、あれだ。もう遅い。やるしかない。
一本目終了!
なんと、4時間経過。おいおいおいやべーぞこれ。
2本目〜。こんな感じで直角を見ながら。(一本目はこんな余裕無かった)しかしどこがどう直角だ?下はカーブしてっし。とか考えるのはやめよう。
ここが当たる、とか印しながら削ってゆきました。主に鉋。
終了ー!2本目は慣れてきたので2時間で終わりました。ぷー
交差部分の相欠き加工
交差部分の加工をします。
まず、板から墨を写します。この位置がズレると、絶対ダメ、ということです。完全にその位置で削り合わせてますからね。そう考えると、ますます難しくなって来るな。
これは、欠き取り深さの墨です。同じ基準面から同じ墨をします。そうすれば例え真ん中でなくても、欠き取る側、残す側の深さが双方(互い違いで)合うはずなんです。?
てなことを思い出しつつ。手加工は普段ほとんどしませんからね。いざ!
ほんとは墨の上を切ってくんですけどね、怖いから逃げてます。
関係ないけどこのピンクのノコ、薦められて買ったんですけど、ほんと便利で最近これしか使ってません。
ノミで調整。
削って調整。
できました。写真だとピッタリいってるように見えますが、うーん、正直言って、うーん、まぁしょうがない。こんなもんか。
接着
接着してます。
懐の深いクランプが無いので、パイプのクランプと部材の間にクサビを入れて突っ張るような感じで接着しました。
もう片方も。クサビはプラスチックのダンドリクサビというやつで、好きな所で折れるという、大変便利な代物です。便利すぎる!と箱で買ったんですが、普段内装工事をやるわけでもないのであまり使ってません。
乾燥して平らに削ったところ。
成形
ブレースは音を決める重要なところ、ということは色々見ていてまーわかったんですが、どうゆう音がいいのか、がまず分かりません。板を叩いて、ブレースを削って、響きを調整するらしい。タッピングトーンとかいうらしい。板を叩いた音程を(AだとかFだとか)調整したりもするらしい。
いろいろ叩いたりしてみたけども、うーん。叩く度に違う気が…。目指すものも分からないし。マイクで拾ってチューナーで音程を見たりもしてみた。よくわからん!
というわけで今回は形を整えればヨシとしましょう、となりました。ネットで見た画像を参考にしつつ。
まず丸くしてゆきました。
先端はカモノハシ型新幹線風に。スピード感のある音になります(嘘)。
反り台鉋で凹みをつくってゆきます。スキャロップド加工というやつです。この削り量で音が変わってきます。間違いなく変わってきますフフ。
まーでも考え方は分からないでもない。薄ければ薄いほど低い音(または柔らかい音または響き)になるんですよね?しっかりした角材が接着された板は高い音になりますから。硬質な響きといいますか。
そうゆうわけでしょうかね。ただ、目指すべき音を誰か教えて欲しい。とりあえずここを狙えば基本はオッケーみたいなね。「そこ教えてたまるか!」と怒られるか。
とりあえず完成!
先端をこのカモノハシ型新幹線にすると風を感じる音になりますから。